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2013/05/19

六弦心Vol.2 発売記念イベント#3 木村大 Dai Kimuraレポート

代官山 蔦屋書店 音楽フロアにおける六弦心ギタリストの展示ブースも残すところあと1週間となりました。[526()まで。一部のギター展示は継続予定] 今回は、52日に開催された木村大さんのLiveレポートを代官山 蔦屋書店に居る雰囲気でお伝えしたいと思います。

~ ヴァーチャル観賞レポート ~

 

「六弦心Vol.2」リリース記念イベント#3 Guitar’s Lounge DAIKANYAMA

代官山 蔦屋書店 3号館2階 音楽フロア

201352() 出演:木村 大 Dai Kimura

Dai_kimura_cd

それまでCDがディスプレイされていた陳列棚が、誘い合わせるようにスルリと形を変えたかと思うと、突然、アーティストを受け容れる空間がぽっかりと宿された。産まれたてのそのステージは、少し緊張を抱えながら、弾き手と聴き手双方の主を待っている。今宵 六弦心ライブの六弦神は、トラディショナルとイノベーション、そして品格を併せ持つクラシック・ギター界の実力派 木村大。

ゆっくりと時が燻されるこのスペース、ぜひ少し時間に余裕を持って入店されたい。カウンターで整理券を手にすることが出来れば、当日でも座って観賞出来ることもあるからだ。また同店でCDを購入すれば、CDに直接サインを入れてもらったり、アーティスト本人との撮影も可能。またたとえ既に購入されていても、整理券を入手することは出来る。

ステージが始まる前にぜひ観ておきたい物がある。客席手前右側に点在するガラスケースに飾られた、横関敦やD_Driveら今回の六弦心参加アーティストのギターである。一際大きなガラスケースの中央には、本日の主役木村大の木製のギターを発見。説明書きによると彼が5歳の時に父親から初めて与えられた、やや小振りな物であるらしい。確かに小振り…ではある。だがまだ5歳の男の子にこのギターが弾けるのだろうか。ギターホール脇に認められる若干色の変わった握りコブシ大の部分…この擦れた跡こそが何よりも雄弁なのかもしれない。

Daikimura_gt

歩みを少し奥に進めると、山本恭司がBOWWOWのファーストアルバムで使用したというフェンダーのストラトキャスターが…。かぐや姫が竹藪の中で眩い光をさんざめかせ己の所在を知らしめるかの如く、山本恭司のギターは幾重もの蔵書の要塞の中においても圧倒的な存在感の光彩を放つ。‘レジェンドの証人’とでも言うべきギターを目の当たりにし、その‘真最中’へと思いを馳せてみる。これらの暫し勝手な時間旅行は、これから始まるライブへの期待を膨らませるに十分なアペタイザー…と言ったら失礼だろうか。

 

布張りの椅子が並べられた客席。座って待っていると拍手の中 木村大がギターを携えて登場。どちらかというと後ろの方の席に居たのだが、とても間近に感じられる―。運指にしても弦を滑る音にしても、リアルなサイズとボリュームで輪郭がはっきりと体感出来る距離である。ほどなく1曲目が始まる…と、この力強いストロークのイントロは―「BECK`S BOLERO」だ。クラシック云々と聞いていたので、まさかここでこのナンバーが聴けるとは。クラシック・ギターのボディーを駆使し、まるでカホーンの様なリズムを叩き出しながら一味違うBECK`S BOLEROを聴かせてくれた。2曲目は「CHANGE THE WORLD」。6本の弦がお互いを引き立たせながら、ある時は粗く激しくまたある時は円く優しく、終始心地よい温度で奏でられていった。

Dai_kimura_1_2

MCへ。『「日本の曲を演ってもらえませんか?」山本恭司さんからこんなお話を頂いたんです』と彼が切り出す。『あの山本恭司さんから…です、もちろん断る訳はありません』と声を掛けて頂いたことに感激した話をしたものの、彼は少し悩んだそうだ。なぜならそれが「竹田の子守唄」だったからだ(詳細についてはギターマガジン5月号に対談という形で掲載されているので、興味のある方はぜひ読んでみてほしい)。「竹田の子守唄」はある種の哀歌・労働歌で、また難しい背景を抱え過去放送禁止になった経緯もある。普段新曲の演奏に取り組む時は楽な気持から入ると言っていた彼だが、この曲を弾くにあたっては『弾くからには責任が…。31歳で伝えられるものを自分なりに納得して演奏しなければいけない』と思ったそうだ。しかしそんな重たいエピソードに抗うように、この曲は今も脈々と受け継がれている。それは「日本の憂い」を見事に表した美しい旋律によるところも大きいのかもしれない。3曲目、彼はその「竹田の子守唄」を弾いた。

 

再び木村のMC。アルバムとは違い彼一人のヴァージョンであったが、あまりの美しさに曲が終わってから拍手までに少し時間がかかったように思う。『何年かに一度、素晴らしい出会いをする曲があります。どちらかというと今まで西洋の楽曲を勉強し、あまり日本の楽曲を取り上げたことが無かったのですが、今回恭司さんにこの曲を薦められたことは、30代の自分にとってとても大切なものに出会えたと思っています』そして『レコーディングで僕の音を聴いた恭司さんが「ちょっとアイデアがあるんだ」と、E-BOWというエフェクターを使いアジアンで幻想的なテイストを加えてくださいました。結果、曲に纏わる日本のやや土着的な匂いが蒸留され、よりインターナショナルの場で披露される曲へと世界観が拡がったんです』と、曲が育まれたさまを話してくれた。また『レコーディングの時は今日弾いているギターの他に、今そちらのガラスケースに飾られているギターも使用しました』と紹介してくれた。そう、前述のギター、まさにここで観るからこそ味わえる贅沢なリアリティである。『イントロで可憐な少女が鞠をついているような、そんな感じが出したくてそのギターを使ったんです』と語ってくれた。

尚も『日本の郷土に触れるようなこの旋律自体が持っている強さは、きっと日本の名曲として世界に伝わる強さであると思います。海外でも演奏する自分にとって今後日本の楽曲をリクエストされた時、ぜひこの曲を世界に伝えていきたい』と微笑んだ。

 

そして最近リリースされたアルバム“HERO”からのオリジナル曲「アース」を披露。『世界を自由に周ってギターの持つ可能性を拡げたい。そんな願いを表現しようと思って作りました』その言葉通り開拓前の大地を切り拓いて行く広大なスケール感や世界を旅するに必要な前向きな気持ちが、力強いギターのカッティングとなって表れたグローバルで大きな曲だった。

曲が終わり、座って見ていた人、立って見ていた人、通りすがりの人、店舗スタッフ、皆が拍手をして木村の演奏を称えた。彼は丁寧にお辞儀をしステージを離れアルバムにサインをする準備に入ろうとした。と、ここまではいつも通りだったのだが、ここからが違っていた ― 拍手が止まないのである。

ライブ会場ではある種予定調和とも言えるアンコールだが、インストアのフリーライブでお客さまの拍手が鳴り止まないというのは滅多に無い。どれ位時間が経ったか、会場に居たスタッフが堪らずマネージャーと本人のもとに歩み寄る。そして彼はギターを手にすると再度登場し深々とお辞儀をした。「今日は何曲の予定ですか?」「4曲です」開演前私はスタッフに何気なく尋ねていた。無論4曲が終えている。彼は今その指から何を紡ぎ出そうとしているのだろう。そんな手探りの空気の中、不意に鋭角に斬り込まれたのは「PURPLE HAZE」のイントロだった。それは1曲目より意外であったかもしれない。あのリフが鮮やかに、アコースティックで始まった。

 

予定外のアンコールも終わった所で、名残惜しいが日常のレールに切り替えなければならない。が、まだ嬉しい事は残っている。この場で六弦心や出演されたアーティスト関連の作品やグッズを購入すると、ライブ終演後アーティスト本人にその品にサインを入れてもらったり、一緒に写真を撮ることが出来るのだ。

思いがけずボーナスを貰ったような愉しい夜だった。それはエレクトリックな音色から出るものと違い‘ロックラシック’とでも言いたくなるような新たな作品となって聴く者を魅了していた。帰りがけ、もう一度あのガラスケースのギターの前で立ち止まってみる。1枚のガラスを挟んだ先に立体的に佇む、アルバム作品の正真正銘の音源(ギター)たち。そんな大人たちの歴史と事情をわきまえた‘物の温もり’と‘人の温もり’が双方向で往来する様が、ここ代官山 蔦屋書店にひしめき合って隠れている。

 Reported by Tomomi Mizutani

木村大 Dai Kimura

6_dai_kimura_main

1982年生まれ。若干7歳の頃より数々の賞を取り、早くも14歳の時には世界最高水準と言われる‘東京国際ギターコンクール’で優勝。17歳でメジャーCDデビューを果たす。

その後も国内外の舞台に数多く立ち、クラシック界若手実力派ギタリストとしてのアイデンティティを確立。3月にリリースされた最新アルバム“HERO”には「PURPLE HAZE」や「BECK`S BOLERO」など、ジミ・ヘンドリクス、ジェフ・ベックらロック界屈指のギターヒーローが奏でたナンバーを収録。ロックの名曲達が技巧派の彼の手にかかり、再び新たに舞い降りて来たような作品が好評だ。

古きを訪ね新しきを知る―オリジナル2曲を含めた新譜のスピリットには、六弦心のテイストでもある「温故知新」に通じるものがあるのかもしれない。

尚、9月開催のLIVE ROKUGENSHIN in TOKYO 2013には922()の出演が決定している。

 

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